ガリレオさん、あなたもこんな空を見てたんですか?2
ガリレオのレプリカ望遠鏡は口径37mm、倍率20倍。一方のテレビューは口径76mm、倍率は18倍で見比べてみた。
とりあえず、ガリレオ式望遠鏡でレグルスを導入しようとしたが、 なかなか視野に入れることが出来なかった。極端に視野が狭いのだ。まるで壁に開けた小さな穴から星空を見ているような感じでどこを見ているのかさっぱりわからない。それに比べると最新の短焦点アポクロマートとナグラーが作り出す視野の広さは圧倒的だ。壁から頭を突き出して星空を見ているぐらいの大きな違いがある。
次にちょうど見やすい位置にある土星を見た。ガリレオは土星を観測したとき、耳がついているような表現をしているが、かろうじて面積をもった天体として認識できる程度で私にはとてもあのスケッチのようには見えない。シャープなテレビュー76の18倍でも厳しい。ガリレオが実際に使った望遠鏡はもう少しレンズの性能が良かったのかもしれない。それにしても、よくもまあこんな見づらい望遠鏡でいろんな発見をしたものだと感心する。
明け方になってから月に望遠鏡を向けた。視野が狭いので月の全景がやっと入る程度で像はやはりシャープとはいえない。大きなクレーターなら何とか確認できた。ひどい色収差で全体にうす青くぼやけているので違う天体を見ているような新鮮さを感じた。ガリレオの著書「星界からの報告」で月のスケッチを見たとき、クレーターが実際より大きく描かれていて違和感があったが、この望遠鏡で見るとそんなスケッチになりそうだと納得した。
最後に木星を見た。高度が低く、春霞の影響からか、ガリレオ衛星は確認できなかった。もちろんテレビュー望遠鏡は余裕で確認できる。彼はこの衛星が木星の周りを回っているのを観測して地動説を確信したという話は有名だが、最初に気付いたときは大変な驚きだったに違いない。
最新の望遠鏡はものすごく見えることに感動はした。しかし、こんな小さくて見づらい望遠鏡でも、誰も知らない世界を見ていくときの気持ちの高ぶりは計り知れないものがあっただろう。ガリレオさん、こんな宇宙を見ていたのですね。
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