2009年10月29日 (木)

昨夜の月面観望

Photo久しぶりの書き込みになってしまいました。

昨日は好天に恵まれ、シーイングもかなり良い日になるだろうとこれまでの経験から判断していた。自宅に帰ると15センチオライオン反射と10センチミードETXをベランダに出しておいた。

食事を終えてすぐにベランダに上がり、試しに15センチ220倍で月を視野に入れ、ピントを合わせると、「オー」と思わず声が出そうなような月面の眺め。シーイングを10段階で8を付けてもいいくらいだ。像がぴたっと張り付いたまま動かない。年間に数日しかないようなシーイングにめぐり合えたのだ。

こんな日はいつも使っている望遠鏡とは思えないような素晴らしい月面を見せてくれる。じっと見つめているとどこまでも細かな地形が見えそうな気がした。

明け方には火星も観望した。火星はまだ7秒台なので、15センチで見てもかすかに白い極冠が見えているような気がする程度だったので、小望遠鏡ではまだまだかなと思った。ついでにと10センチに思い切って200倍を超える倍率で見ると、なんと白い極冠も模様も確認できるではないか。火星はすごく明るいので、口径の20倍を超える倍率にしたほうが良く見えることを改めて確認した。

今晩も昨夜と同じか、それ以上のシーイングが期待できそうだ。月惑星を高倍率で見るチャンスである。

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2009年8月27日 (木)

秋のディープスカイ

最近は安価で大口径の望遠鏡が手に入るようになり、さらに増反射コートやイーソスのような高性能接眼鏡、コンピューターによる自動導入などによって、これまで考えられなかった天体を見ることが出来るようになっている。ただし、何時間もかけて光を蓄積できる天体写真と違って、直接肉眼で見る天体の光は、見えるか見えないかといったレベルなので、美しいとか、形がどうというものではない。単なる自己満足の世界である。そんな私の自己満足でしかない秋の天体を紹介する

アンドロメダ大星雲の球状星団G1

有名なアンドロメダ大星雲は、空さえ暗ければ肉眼でも見えている。写真ではGsaisinn大変美しい天体なのだが、望遠鏡では大きくぼんやりとしか見えないので、私はあまり好きではなかった。ところが大口径になると、アンドロメダ大星雲のなかにあるいくつかの巨大な球状星団が見えることをネットで知った。そのひとつがG1。光度は13.7等である。ネットの情報から詳しい位置を星図にプロットしてチャンスの日に備えた。G1

8月24日は秋の高気圧に覆われ、透明度も最高に近い夜になった。その日は仕事を終えたその足でそのまま別荘に向かった。そしてアンドロメダ大星雲が天頂付近にくる頃、40センチをG1に向けた。こういう天体の導入は星図ソフト(ステラナビゲーター)が便利である。パソコンの画面からクリックひとつで導入してくれる。

望遠鏡が向いたところは明るくぼんやりと見えている部分からかなり離れていた。このあたりもまだこの銀河の領域なのだ。アンドロメダ大星雲の巨大さを実感する。接眼鏡をイーソス17に取替え、倍率225倍でG1を確認する。この倍率でも他の恒星とは全く区別が付かなかった。望遠鏡の位置を示す星図ソフトが「非恒星天体」と表示していることで確認できているだけである。ついでに視野の中の星を確認のためにクリックしてみると、他にも3個「非恒星天体」があった。銀河系以外の球状星団が肉眼で見えることにびっくりである。

ステファンの5つ子

この天体も天体写真で有名だ。この「ステファンの五つ子」という呼び名が印象的だったので、天文に興味を持った中学生のときから知っていた。でも、どPhotoの星座にあるとか、ましてやこれが見えるとは知らなかった。これもネットで30センチ以上の望遠鏡なら見えるということで興味を持ったのだ。

調べてみると位置はペガサス座だった。この天体はさすがに暗く、明るい銀河で13.2等、暗いのは14.3等だ。天気や自分の体調などの条件が整わないと難しいように思われた。

当日は慎重を期してすぐ近くのNGC7331を真ん中に導入し、それから目標のステファンに向けた。これで間違いなく視野の真ん中に入っているはずだった。そのあたりを凝視するがしばらくは何も見えない感じだった。それでもそらし目を使いながら見ていると、中心近くに何となくもやもやしたものが見えてきた。そこで、星図ソフトで確認しながら3つまではなんとか同定できた。4つとか5つ確認している方がいるが、私のしょぼい目ではこれが限界だった。

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2009年7月31日 (金)

木星の衝突痕

Photo 722日の天文ニュースで、木星に小惑星か彗星が衝突したと思われる暗斑が出来ていることを知った。ハッブル宇宙望遠鏡の画像を見ると、これだったら小さな望遠鏡でも見えそうだと思った。しかし、日本列島には梅雨前線が居座って、全然晴れない日が続いていた。

28日の夜も曇りだったが、23時頃になってから南の方だけ晴れ間が広がり、明るい木星が見えてきた。普段なら、こんな状態では望遠鏡は出さないが、衝突痕が見えるかもしれないと思い、あわてて15センチ反射望遠鏡をベランダに運び出した。

倍率を218倍にして木星を視野に入れると、赤道縞付近にガリレオ衛星の影がまず目に付いた。そして南極付近に目をやると、黒い模様がすぐに確認できた。

これならもっと小さな望遠鏡でも見えるかもしれないと思い、7.6センチ屈折も引っ張り出して、何度もその辺りを見たが、残念ながら確認できなかった。これが口径の差なのだろう。

15年前にも、分裂したシューメーカー・レビー彗星がこの木星に次々と衝突したことがあった。そのときも衝突痕が小望遠鏡で見えてびっくりしたが、巨大な木星では、こういうことはよくあることかもしれない。

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2009年7月24日 (金)

上海の皆既日食

Photo上海は前日まで時折青空も見えて、もしかしたらという期待もあったが、当日は早朝に雨が降り、厚い雲に覆われていました。観測場所は上海から60キロ程離れたところにある大きな公園を貸し切りにしてあった。ここに当日、トップツアーの日食ファンが1500人くらい集まった。

会場には望遠鏡メーカー・タカハシのメインテナンスコーナーや望遠鏡で日食をライブ映像で見ることができる設備もあった。また、日食をカウントダウンしてくれる放送設備、移動式トイレやミスタードーナッツもあり、盛り上がるには十分な設備が整っていた。

肝心の空はというと、第一接触になってから第2接触まで、時折雲の切れ目から日食を見ることができたのだが、皆既直前からは厚い雲に覆われ、一度もコPhoto_4ロナを見ることができずに終わってしまった。さらに皆既が終わる頃には雨が降り出し、Photo_2大雨に…。皆既で気温が急激に下がったからかもしれない。天気も自然現象ですから仕方がありません。

正直、これだけ楽しみにしていた皆既日食が駄目だったら、自分はきっとすごく落ち込んで、もう二度と行かないというふうになるのかなと思っていたのだが、そうではなかった。逆にますます見たくなった。

曇ってはいたが、皆既になる直前のどんどん暗くなっていくあのドキドキ感、ワクワク感を久しぶりに体験することができた。また、雲間からちょっと太陽が見えただけで1500人が一斉に盛りあがり、この場にいたからたからこその感動があった。

私と一緒に参加してくれた3人は初体験だったが、それだけでもすごく喜んでくれたのは幸いだった。私も含めて、いつかまた皆既日食に行こうということになったのだ。

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2009年7月20日 (月)

上海に行ってきます

皆既日食まであと2日になった。昨夜は持っていく機材をもう一度チェックしてから梱包し、スーツケースに詰め込んだ。Photo_2

明日の朝、岡山空港から上海に向けて出発することになっているが、心配なのはお天気。毎日、上海の週間予報を見ているが、当日は雨の予報となっている。

これまでの経験から、週間予報が外れることはよくあるので(中国ならもっとありそうな気がする!)、まだあきらめてはいないが、スーツケースに日傘とともに雨傘を追加することにしました。(悲しい)

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2009年7月12日 (日)

皆既日食カウントダウン

2 皆既日食本番まで残り10日になった。テレビなどでも毎日報道されるようになり、否が応でも心が高ぶってくる。

私が上海に持っていく機材もここにきてやっと絞り込むことが出来た。一時はあれもしたい、これもしたいと欲張りなことも考えたが、やはり自分の目で見ることが一番ということで、写真はあくまでも記念写真程度にしようと心に決めた。本格的な写真は近くで一番立派な機材を持っておられる方と親しくなって…(^^!)

そのかわり、目で見るための機材にはちょっとこだわった。主力機はキヤノン15×45防振双眼鏡である。この双眼鏡を使ったことがある方はわかると思うが、これで見る月はものすごくシャープだ。15倍を両目で見ると、感覚的にちょうど望遠鏡と双眼鏡の中間にあたり、これでしか味わえない感動がある。もちろん、前回の日食でも活躍した。特に今回は太陽高度が高く、手振れ補正機能の付いた双眼鏡の効果は絶大だと思っている。

そしてもうひとつ、もっと詳細なコロナやプロミネンスを見るために選んだのがテレビュー76の双眼装置仕様である。6月の晴れた夜、実際と同じ高度の月で防振双眼鏡と望遠鏡の倍率を変えながら観望してみた。そして選択したのが、18ミリの広角接眼鏡を2個取り付けたビノビュー仕様(倍率53倍)。手持ちの双眼鏡と望遠鏡の天頂ミラーの双眼装置の組み合わせにすると、視線の移動も少なくて一番快適に見ることができた。

また、4人がそれぞれ双眼鏡を持っていくので、全員で大きく広がるコロナのスケッチに挑戦するつもりである。皆既中は目でしっかりと頭に焼き付けて、皆既終了後に一気に描きあげることにしているが、私はあまり自信がない。

写真は前回同様、大判カメラでの多重露出と魚眼レンズで本影錘の移動を撮影しようと思っている。それと、広角ズームで日食の情景を手持ち撮影する予定である。また、一緒に参加する義理の弟にはビデオカメラ撮影をお願いしている。皆既が始まったらほとんどオートで撮影できるように考えている。

あとはお天気次第である。今回は大勢の方が皆既日食に行かれるようである。皆様の成功をお祈りしています。

写真は魚眼レンズによる皆既日食の本影錘

撮影データ:2001年6月21日15時09分30秒 カメラ:ニコンF100 レンズ16ミリF2.8 露出1秒 フィルム:ベルビア100F 撮影地:ザンビア

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2009年6月28日 (日)

2009年皆既日食 2

3 今回の皆既日食は上海郊外で見ることになったが、持ち込む機材をどうするのか、最終決定をする時期になった。

ザンビアでの皆既日食では継続時間が約2分半しかないこともあって、写真は多重露出だけにして、肉眼と双眼鏡で見ることにこだわれたのだが、今回は継続時間が5分以上あるので、かえって迷い(欲?)が出てきた。せっかくだから写真とビデオも撮影しようとか、それだったら赤道儀も必要とか、双眼鏡だけでなく望遠鏡を持ち込み、高倍率でコロナやプロミネンスもじっくり見てみたいと思うようになった。

当然のことながら、飛行機の持ち込み重量の制限もクリアしないといけない。こうやって悩むのも、旅行の楽しみのひとつである。

写真データ 2001年6月21日 現地時刻13:40~16:30(10分毎の多重露出)皆既中 露出1秒 カメラ:ペンタックス67Ⅱ レンズ:75ミリF4.5 ベルビア100F

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2009年6月25日 (木)

2009年皆既日食

Photo いよいよ日本で皆既日食が起こる。しかも皆既の継続時間が最大6分を超える非常に条件のよい日食になっている。残り1ヶ月を切って、マスコミなどもこの話題を取り上げるようになってきた。久しぶりに国内で皆既日食があるのだから、これを見ないわけにはいかないと思って準備をしてきた。しかし、どこを観測地にするかが問題だった。

今回の日食は国内で見ることができるので、気軽に行けると思っていたのだが、どうもそうではないらしい。皆既日食が見える地域(皆既帯)は非常に限られた範囲だけである。ちょっとでも外れるとただの部分日食になってしまうのだ。皆既帯は中国大陸から日本の島の一部を通ってほとんどは太平洋上にある。その皆既帯に入っている国内の島が小さくて不便なところなのだ。その上結構な料金設定になっていた。それならば中国に行けばよいではないかと思うのだが、安くて簡単に行けそうな上海は、スモッグで太陽がいつもかすんでいると言われている。そういえば北京オリンピックのときもスモッグが問題になっていた。

本当は今回の日食を大型のクルーズ船で見たかったのだが、行き帰りに日数がかかるので早々とあきらめた。もちろん晴天率も考慮しないといけない。梅雨前線がまだ居座っている可能性だってあるのだから。

悩んだ末に選んだのは、トップツアーの上海23日コース。スモッグの問題は、上海から50キロほど離れた郊外で観測するということで少し安心している。ちょっとびっくりしたのは、身内と友人の4人で申し込んだところ、定員オーバーということで抽選になり、見事に()当選した。ローカルな岡山空港発のツアーが!今回の日食は人気があるみたいである。 

Photo_2Photo

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2009年3月16日 (月)

3月15日のルーリン彗星

ピークを過ぎたルーリン彗星を撮影した。 Photo彗星を望遠鏡の視野に入れると、エスキモー星雲がすぐ近くに見えた。写真にはすぐ南(下側)に小さな青い恒星のように写っている。

データ:2009年3月15日 キヤノン30D 200mmF2.8 露出3分

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2008年12月28日 (日)

マニアックな観望

Photo数日前からこの冬一番の寒波がやってきて、播磨自然高原もうっすらと雪化粧をしたようだ。昨夜はその寒波も緩み、快晴になったので別荘に出かけた。

今回の星見の目的は、40センチでマニアックな観望をすることだった。一つはビノビューによるオリオン大星雲の観望。2つ目は遙かなたにあるかみのけ座星雲団の観望。そして最後に1月から2月にかけて肉眼彗星になることが期待されているルーリン彗星の撮影だった。

午後11時ごろから観望を開始した。最初に見たのはオリオン座大星雲だ。この天体は非常に明るく、どんな望遠鏡で観望しても楽しめる。しかし、40センチ285倍になるとやはり迫力が違う。4重星トラぺジウムは6個数えることが出来、その周りを取り巻くガスの複雑な様子が迫力をもって迫ってくる。次に、今回の目的だったビノビュー(双眼装置)を接眼部に取り付け、13ミリ307倍で両目の観望をした。

もともとこのビノビューは、月や惑星を観望するために購入したものだった。実際これで見ると、もう月などは片目では見る気がしなくなる。最近そういうマニアの方が増えている。ところがネットを見ていると、マニアの一部には大口径のドブソニアンにこのビノビューをディープスカイ観望に使っていることを知ったのだ。

ビノビューのピントを合わせ、改めてオリオン大星雲を見ると、そこには全く違う世界が広がっていた。思わず声を出してしまうぐらいの素晴らしい眺めだった。表現は難しいのだが、片目だと望遠鏡の接眼部から無理やりのぞいている感覚があるが、両目になると、まるでその天体のところまで行って、肉眼で見ているような感覚になる。これは実際に体験しないとわからないと思う。先ほどのトラペジウムは目の前でチカチカと瞬き、ガスは立体感があるかのように輝き、時間を忘れて見入っていた。

次にリゲルを導入した。この恒星は二重星で7等星の伴星があるのだ。これM46to307倍のビノビューで見ると、これもまた感動モノである。ぎらぎらと青白く輝くリゲルのそばに少し黄色っぽい星があって、まるで宇宙旅行でよその恒星系に入り込んだような感覚になった。ただ、ビノビューは明るい天体には効果的だが、やはり暗い天体は苦手だ。次に導入したかに星雲は、倍率が高すぎたこともあるが、暗くてよく見えなかった。

次にかみのけ座に望遠鏡を向けた。このあたりは「宇宙の窓」にあたり、直径6°の空の部分に系外銀河が約1000個群れ集まっている。その中に「THE BOX」と呼ばれる銀河群がある。150倍では視野の狭い領域に4個の系外が長方形型に密集して見えた。今夜は透明度がいいのか、13等から14等というデータからすると明るくてよく見える。いかにも遠くの天体を見ている感じがしておもしろい。昔は「パロマ天体写真集」でしか見ることが出来ないと思っていた天体を、機材やコンピューターの発達で簡単に自分の目で見られる時代になったのだ。これはお勧めである。

最後はルーリン彗星の撮影である。200mm望遠レンズを赤道儀に乗せて準備をし、明け方まで待った。天文薄明が始まる午前5時ごろの東の地平線近くにようやく見える位置だったが、残念ながら私のドームからはその方向に小高い山があって、確認も出来ないうちに空が明るくなってしまった。

データ:上の写真「オリオン座中心部」 下の写真「とも座M46と47」

ともに2008年12月28日 露出5分 キヤノン30D 200mmF2.8

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2008年12月12日 (金)

星空のスマイルマーク

Photo もう古いネタになってしまいましたが…。

121日は木星、金星、月が大接近した。その日は雲ひとつない快晴に恵まれ、夕方の西空は3つの明るい天体で一際華やかな光景になっていた。天文に興味のない人でも目を引いたようだ。

人気天文サイト・アストロアーツに投稿されていた写真を見ていたら、この3つの天体が笑顔に見えるような書き込みやタイトルが数多くあった。

実は私も5歳の娘と一緒にこの素晴らしい光景を眺めて、一応写真も撮影していた。そういわれると、なるほどスマイルマークにみえる。暗い世の中になってきたけど、こういうユーモアとセンスは忘れないようにしたい。

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2008年11月17日 (月)

しし座流星雨の夜

  20011119日は私にとって一生忘れられない夜になった。長径路の流星から始まったしし座流星雨は、すぐに数え切れないくらい流れ出した。午前2時頃にはピークを迎え、満月の明るさに匹敵する流星、最後に大爆発する流星、明るい流星は痕を残し、そのすぐ横を別の流星がその痕を照らした。夢でも見ているような壮絶な光景だった。空が白み始めても、まだたくさんの流星が地平線に流れ落ちていったのだ。

写真解説

対角魚眼で撮影した午前2時ごろの星空の連続写真3枚。しし座付近から天頂に向かって舌状にのびる黄道光、オリオン座のすぐ横には冬の銀河が淡く写っている。Photo

写真上 

オリオン座を明るい流星が流れた。何度も爆発したように写っている。後には明るい痕を残した。しし座の大がま付近から放射状に流星が流れているのがわかる。

写真中Photo_2

オリオン座を横切った大流星の痕が広がっている。左上のきりん座付近をまた明るい流星が流れた。たぶん最後に爆発したのだろう。山の向こうが一瞬明るくなった。

写真下 ピークの頃の写真

ポジをルーペでよく見ると30個を超える流星が確認できる。輻射点には停止流星、左には痕が一緒に写った明るい流星。そのさらに左上には先ほど山の方に消えていった大流星の痕が大きく広がって写ってPhoto_3いる。こんな写真は二度と撮れないと思う。

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2008年11月12日 (水)

しし座流星雨の思い出

1 天文に熱中していた大学時代に人生で一度は見てみたい天文現象ベスト3を決めていた。私の場合は①皆既日食②大彗星③流星雨だった。

ところが社会人になって仕事中心に生活が変わり、いつしか天文熱は冷めていった。遊びというとスキーとかテニス、ゴルフのほうが楽しかった。そんな私の天文熱に再び火を点けたのはヘール・ボップ彗星だった。そのころは天文誌も買わなくなっていたが、たまたま寄った書店で天文ガイドを見つけたとき、私の目は釘付けになった。その表紙には「大彗星の想像図」と「大彗星がやってくる」の文字があったのだ。学生時代からの夢だった大彗星を見ることができるんだと思った私は、翌月には中古のフジノン15センチを買っていた。

結果的に、私の大彗星の夢は、1997年の百武彗星、1998年のヘール・ボップ彗星という2つの歴史に残る大彗星が続けてやってきて望みがかなった。2001年には南部アフリカの皆既日食をザンビアの雲ひとつない空で見ることが出来た。

最後に残ったのが流星雨を見ることだった。これまでも1972年のジャコビニ流星雨や1999年のしし座流星雨があったが、残念ながら不発となり、この予測不可能な流星雨が最も見ることが難しいだろうと思っていた。それを覆してくれたのがアッシャー博士だった。200111月にアジア地域でしし座流星雨が見られると発表したのだ。アッシャー博士は、これまで予測はできないといわれていたしし座流星雨を2度にわたって予測どおりに的中させていたので、このときは私も確信を持って準備することが出来た。

当日は兵庫県の峰山高原で星仲間と明け方まですばらしい流星の乱舞を堪能することが出来た。午前2時頃のピーク時は満月クラスの流星がいくつか流れ、その痕をまた明るい流星が照らすという壮絶な光景を見ることが出来た。空が明るくなっても流星は降り注ぎ、帰りの車の中からもたくさんの流星が地平線に流れていった。これまでで一番印象に残っている天文現象はと聞かれたら、私は迷わず「2001年のしし座流星雨」と答えるだろう。

写真:カメラ ニコンF2 16ミリ魚眼 フジクローム400 峰山高原にて

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2008年8月20日 (水)

観望会

8月9日()~10日()に開催された「ビールを片手に星を見よう会」にPhoto参加した。今年は8月になってからもすっきりしない天気が続き、直前の天気予報も良くなかったので今回は曇りだろうと勝手に判断していた。そのため、むちゃくちゃ重いフジノン15センチは持っていかないことにした。

さらにこの日は上弦近い月が夜半まであったので、雲の切れ目からちょっとでも見えたらいいかといった感じでテレビュー76屈折望遠鏡を持っていった。これだったら組み立てるのも撤収するのも簡単だから。

ところが、結果から言うとこの夏一番の快晴になった。最近の天気予報は良く当たるがそれでもこんなことがあるのだ。透明度も最高に近い星空を見ることが出来た。フジノンを持ち込まなかったことを少し悔やんだが、会所有のニンジャ32センチドブソニアンと参加者の12センチ屈折、懐かしい高橋製作所10センチ反射、そして私の7.6センチ屈折と全く違ったタイプの望遠鏡で月や木星、夏の星雲星団を次々に導入して見比べることが出来て大変に有意義なひとときを過ごすことができた。

月は10センチ反射で見るのが一番だと思った。屈折望遠鏡ばかり見ている私には久しぶりに見る色付きのない反射の切れ味鋭い像にちょっとびっくりした。組み立てたばかりでこれだけ見えるのは反射としては無理のないF値と口径だからだろう。木星も見せてもらったが縞のすっきりとした色が印象に残った。私の7.6センチと見比べると明らかに良く見える。小口径で2.4センチの差は大きいと正直に思った。

12センチは国際光器が取り扱いしているF値が5の短焦点屈折望遠鏡。レンズはアクロマートなので仕方がないが月や木星を見ると色収差で全体に紫色かかって見える。ところが、星雲星団になると印象はかなり違ったものになった。暗い天体を導入すると色収差は気にならなくなるのだ。よく見るとアポクロマートのテレビューのほうがもちろん像は鋭いのだが、口径が大きいだけに暗い天体がはっきりと明るく見える。しかも、なんといっても価格が安い。テレビュー76を買うお金があればこの鏡筒が4本も買えてしまうと聞いては考えてしまう。

ニンジャ32センチは暗い空でこそ威力を発揮する。ディープスカイを本当に楽しもうと思ったらこれが最低限の口径だろう。この口径になると天体写真のように見えるのだ。網状星雲はネビュラーフィルターを付けてみると構造まではっきりと確認できて口径の威力を感じた。

このように書いていくと、テレビュー76の口径は貧弱にも思えてくるが持ち味はあるのだ。本当に暗い空のもと、ナグラー26ミリ接眼鏡を取り付けて18倍という広視界で天の川をいて座から白鳥座に向けて流していくときはこの望遠鏡の独壇場だ。色とりどりの恒星、針で突いたような無数の星をバックにメシエ天体や暗黒星雲が次々と視野に飛び込んでくる。さらにネビュラーフィルターを付けて白鳥座付近を流すとなにやらもやもやとした星雲があちらこちらに見えるのだ。北アメリカ星雲もはっきりと確認できた。

多くの星仲間と楽しい観望会になった。

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2008年7月26日 (土)

月面観望好機

Photo 西日本は太平洋高気圧が居座り、昼間はとても外に出る気はしないほどの猛暑が続いている。夜になっても蒸し暑く、風も無いのでエアコンなしでは寝ることが出来ない。でも、空の方は大変シーイングが良く、月面観望の好機と呼べる日が続いている。数え切れないぐらい月を見てきたはずなのに、抜群のシーイングに恵まれたときは「月ってこんなに良く見えるの!」とびっくりしてしまうのだ。

今朝も(午前3時ごろ)下弦の月を観望していたが、天頂に近づくにつれてどんどんシーイングが良くなり、最近ハマっているビノビュー(双眼装置)で素晴らしい月面を見ることが出来た。ありふれた表現になってしまうが、気流の乱れをほとんど感じないのでまるで宇宙船から眺めているような感覚だった。

こんな日は、もう少し大きな望遠鏡ならもっと見えるのにと思う反面、ちょっとでも組み立てを必要とする望遠鏡では、ずぼらな私はこんなに毎日は見ていないだろうと思う。実際、テレビュー76は部屋に組み立てたままにしているので、思い立って1分もあれば観望できる。だから、パジャマ姿のまま5分程見てからすぐに寝ることだってできるし、シーイングが悪ければサッと撤収できる気楽さがある。

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2008年7月22日 (火)

第16回「ビールを片手に星を見よう会」

16今年も89()に「ビールを片手に星を見よう会」が開催される。場所は標高1000mの兵庫県千種高原。車で行けるところとしては近畿地方でも最高の星空を見ることが出来る場所だと思う。昨年は夜半過ぎから快晴になり、夏の星雲・星団をみんなで楽しむことが出来た。

ところで、「ビールを片手に…」というタイトルに熱心な天文ファンからすると少し不真面目な印象を持たれるようである。毎年、何通かメールでそのような意見を頂戴すると会長から教えてもらった。私も最初聞いたときは、呑み助の会が星まで肴にして飲む会ではないかと思った。何度も参加した私が言えることは「ビールを片手に…」の意味は「もっと気楽に星を見ませんか。」ということだ。Photo決してお酒だけが好きな会ではないのだ。

実際、この会のメンバーには天文初心者だけでなく、現役のプラネタリウム学芸員、天文雑誌のフォトコンテスト入選常連者、海外まで天体写真の撮影に出かけている人もたくさんいる。機材も知っているだけでもNinja-320、ε-180ED、フジノン15cm双眼鏡、松本式15cm双眼望遠鏡、ミード40cmなどすごい望遠鏡を所有している。そんなメンバーが新しく参加される方にあまり敷居を高くせず、一緒にきれいな星空を純粋に見て楽しんでいる。もちろん、本当にビールを飲むのでお酒も好きな人にはたまらない会になると思う。

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2008年7月21日 (月)

今シーズン最高のシーイング

Photo_2 19日と20日の夜はシーイングに恵まれ、素晴らしい木星を見ることが出来た。特に19日は今シーズン最高のシーイングになった。シーイングのよい日はたいてい透明度が悪いものだが、この日は両方とも抜群に良かった。そのため、高倍率にしても木星が明るく、たった7.6センチの望遠鏡でもここまで見えるのかとちょっとびっくりするくらいだった。ちょうど木星面には衛星カリストの影もあって時間を経つのを忘れて見ていた。

本当はこんな日に別荘に行って40センチで見たらそれはすごい木星だったと思う。しかし、最高のシーイングは微妙ですぐに悪くなったりする。40センチになると良く見えるようになるまで2時間は温度順応させなくてはならないので、行くのを躊躇してしまうのだ。

Photo

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2008年6月 8日 (日)

梅雨の晴れ間

Photo 今年は関西も早々と梅雨入りしてしまった。空を見上げても水蒸気の多そうな雲でいっぱいである。これでは別荘に星を見に行く気にはなれない。しかし先日、いわさんから梅雨晴れ間こそ最高のシーイングに恵まれることが多いと教えてもらった。

そういえば2年前の別荘お披露目会のことを思い出した。日程の都合で6月に開催した。普通なら天文ファンが梅雨の時期に観望会なんてしないだろう。今回の目的は建物や望遠鏡のお披露目ということで仲間が集まってくれた。

ところが、雲が多いものの夕方から晴れ間が広がり、急遽、ドームを開けて望遠鏡で観望することにした。雲や水蒸気がどんどん流れ込んでくるので明るい木星しか見えなかった。ご存知の方も多いと思うが、口径40センチの望遠鏡になると少なくとも1時間前からドームを開け、望遠鏡の筒内のファンをまわして室内や望遠鏡の鏡筒内にこもっている熱気を取り除いてやらないとまともに見えないのだ。ところが、この日は違った。夕方まで曇っていたので部屋の気温と外の気温が変わらなかったのだろう。急に望遠鏡を動かして木星を入れたにもかかわらず、うじゃうじゃと縞が見える木星を仲間と一緒に見ることが出来た。これが梅雨の晴れ間の好シーイングだったのだろう。http://otokonokakurega.cocolog-nifty.com/blog/2006/06/post_3c66.html

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2008年6月 4日 (水)

人生の残り時間

Photo_2 人はある程度の年齢になれば、自分の残された人生の時間というものを意識するときがあると思う。私の場合は40歳になったとき、父が亡くなったときだった。天文ファンならそういう機会はもっと多いのではないだろうか。

例えばハレー彗星は約76年周期の彗星である。この彗星を有名にしているのは紀元前からの歴史に記録されている明るい彗星ということもあるが、76年というちょうど人間の一生の長さと同じくらいの周期で現れるというのも大きなポイントになっていると思う。たいていの人は生涯で一度しか見ることが出来ないのだ。

前回は1986年、私は30歳でちょうど結婚をした年だった。小さな望遠鏡を車に積んで郊外に出かけ、妻と一緒にこの彗星を眺めた。残念ながらこのときのハレー彗星は条件が悪く、あまり明るくはならなかった。私は長年あこがれてきた彗星を見たことで感激したが、妻はこんなにちっぽけなのといった感じで期待はずれだったようだが、今でもよく覚えている。次の回帰は2062年で大変条件がよく、全天を覆うような大彗星になると予想されている。しかし、私たち夫婦の年齢では生きてはいないだろう。私事で恐縮だが、自分の子供には夫婦の思い出とともにハレー彗星のことを伝えようと思っている。この彗星を見て私たちのことを思い出して欲しいのだ。これは私の天文ファンとしてのささやかな願いである。

同じように、惑星の土星は太陽の周りを約30年で一周している。今、土星は夜の8時頃なら天頂付近(しし座の一等星レグルスの近く)にある。私は自分の寿命は80歳と勝手に設定しているので、残された時間は約30年となる。ということは、現在しし座にある土星が天球の12星座を一周して、またしし座に戻ってきたときは私の寿命が尽きる頃になるのだ。

星空を見上げたとき、また、めったにない天文現象に出合ったとき、自分の人生の残り時間を意識することが出来ると思っている。

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2008年5月20日 (火)

室内乱気流

今年の木星はいて座付近にあって高度が30度ちょっとのところにある。私の部屋からは夜中になると窓越しに明るい木星が見える。テレビュー76屈折望遠鏡は部屋に組み立てたままにしているので、ちょっと星見をするときはベランダにそのまま出して観望している。

先日、ちょっと寒かったので室内から窓だけ開けて木星を観望した。倍率は120倍だったがボケボケの木星像で大きな縞でさえほとんど見えなかった。ところが、試しに窓を閉めてガラス越しで望遠鏡を向けると木星の縞が先ほどよりも良く見えた。もう一度窓を開けた状態にすると模様はほとんど見えなくなった。室内の暖かい空気と外の冷たい空気が望遠鏡の周りで乱気流を起こしているのだろう。シーイングの影響は上空だけでなく意外にもこんな身近なところでもかなり影響することを経験した。Photo

となると、同じような状況ともいえる天体ドームの中の望遠鏡はシーイングのことを考えるとよくないのだろう。もちろん、観望する前には望遠鏡の筒内気流防止ファンのスイッチを入れ、スリットは全開にしているが、40センチで惑星を見てシーイングがいいと思ったことはほとんど無い。口径の大きさからくる気難しさとともに、ドーム内気流の影響もあるのかもしれない。以前所有していたミード30センチはベランダに置きっぱなしにして防水シートで覆っていたが、惑星に関しては40センチより確かに良く見えた。もっとも、私の好きな天体は低倍率でOKの系外星雲なのであまり問題とは考えていないのだが。

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2008年5月14日 (水)

夜空

天文ファンで東京や大阪などの都会に住んでおられる方は、生活の便利さと引き換えに、暗い夜空はますます遠いものになっていると思う。姫路のような地方都市でさえ、光害で天の川は見えなくなってしまった。しかし、車で1時間も走ると天の川がはっきりと見えるので、まだまだ恵まれているのかもしれない。

「星を見るための別荘」はその名の通り、天体を自分の目で見て楽しみたいという思いから空の暗さにはこだわった。地図や人工衛星から撮影された夜の日本列島などを参考にしながら、新月の頃になると車であちこちへ出かけた。そして見つけたのが播磨自然高原だったのだ。東には姫路、西には岡山の光害が気になるが、南と北は暗く、車の移動時間(1時間以内)のことを考えると理想的な環境だった。さらに、別荘地の中は暗い街路灯があるだけで車も全く来ないことも私の背中を押した。実際、40cmになると写真のようによく見えるので宇宙の奥行きを感じることが出来る。

ところで、自分の手が見えないくらい真っ暗な星空というのはないだろうと思っている。30年ほど前、友人2人とニュージーランドで1ヶ月の星見の旅をしたことがある。そこでは地平線まで全く光害(家も人もいない)のないところで星Photo空を楽しんだが、目が暗順応すると夜空も地面も結構明るく感じた。でも、高感度フィルムで長時間露出した写真は全くかぶらなかったのだ。

写真は兵庫県でも最高の星空が残っている千種高原で撮影したもの。コントラストは少し調整したが、明るさはそのままの画像

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2008年3月 3日 (月)

観望会

土曜日は星なかま5人で観望会をした。Photo

3時に集合し、食事や飲み物の買出しをしてから別荘に向かった。薪ストーブを焚きながら、星やカメラのことで大いに盛り上がって楽しかった。同じ趣味を持つ人との時間はあっという間に過ぎていく。

観望会のほうは今回の3回目でやっと晴れに恵まれた。暗くなってからもしばらくは雲が切れなかったが、粘った甲斐があり、午後10時頃からは快晴となった。40センチで冬と春の星雲星団を次々と導入してはみんなで観望した。

見た天体はオリオンの大星雲、かに星雲、M46・M47、エスキモー星雲、木星状星雲、スピンドル銀河、M65・66・NGC3268、M95・96・105、3C275クエーサー、NGC4565、M81・82、ふくろう星雲、M3、M13、土星と去り行く火星も一応観望した。

大勢で見ると、 同じ天体を見たときの見え方や表現の違いがわかって新しい発見があった。これからも星なかまを大切にしていきたい。

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2008年2月17日 (日)

今夜の天気

星見好機の1月下旬はまともに晴れる日がなくて別荘まで行1く気にはなれなかった。ところで、皆さんはどうやって今夜の天気をチェックされているのだろうか?晴れると思って何時間もかけて車を走らせ、大きな重い望遠鏡を組み立てた途端に曇りになってしまった経験は天文ファンなら1度や2度ではないと思う。

最近はネットで地域の時系列の天気予報や衛星からの写真を簡単に見ることが出来るようになった。しかし、天気予報の晴れと天文ファンの期待する晴れとは少し違うときがある。天文ファンがイメージする晴れは一晩中雲がなくて、しかも透明度抜群な天気なのだ。(その上シーイングが良ければ最高だがそんな日は年間でもめったにない)

私の場合は気象庁のサイトで衛星写真と観測場所付近の時系列の天気予報、それとエキサイト天気の時系列予報、さらにはiモードで契約している()ウェザーニューズの予報をチェックしてから総合的に判断している。

最後はやっぱり自分で空を見上げて、星を見たいという気持ちがどこまであるかで決めているのが実状かな。

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2008年1月21日 (月)

太陽が活動期へ

Photo_3 Photo 小さな太陽専用望遠鏡P.S.T.を衝動買いしてからは、休みの日や早朝に自宅で太陽面を見るようになった。たかが口径4センチだが、大きくて明るいプロミネンスが出現したときは時間ごとに変化していくのがわかって大変面白い。

毎日まずはSOHOのサイトで太陽面をチェック、黒点や大きなプロミネンスがあればこの望遠鏡で見るというようにしている。しかしながら、今は太陽活動の極小期なので黒点がまったく見えない日が続いていた。

今年の13日頃から高緯度に小さな黒点が出現した。詳しいことはよくわからないが、この高緯度の黒点が新たな活動期への兆候だと言われている。これから活発な黒点が出ることを楽しみにしている。

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2008年1月11日 (金)

火星を見る

昨日は76ミリ屈折望遠鏡で火星を見たがほとんど何も模様は見えなかっPhotoた。シーイングが悪いうえに見慣れていないこともあるが、やはりこの口径では中接近の火星は厳しいということだろうか。

それにしても最近のアマチュアの惑星写真はすごいとしか言いようがない。デジタル化による画像処理技術の向上とシーイングの良いところだけの画像を選択する方法によって、ちょっと見ただけだとハッブル宇宙望遠鏡 で撮影したものと変わらないイメージとなってきている。惑星に関しては眼視観測の出る幕はなくなったのかもしれない。

しかし、ローウェルがすべての財産をつぎ込んで運河を観測しようとしたように、雲や極冠、火山がある火星は惑星の中で一番魅力を感じる。

Img_0977

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2008年1月 1日 (火)

タットル彗星とM33

仕事もやっと一段落して星を見る気になってきた。自宅の大掃除を312終えて、紅白が始まる頃に別荘に向かった。目的はタットル彗星の観望とM33に接近している様子を撮影することだった。ちょうどこの冬一番の寒気団が南下してきており、ドームの中でもマイナス1度の気温だったが素晴らしい透明度に恵まれた。

さっそく7×50の双眼鏡でM33を視野に入れるとすぐ横にタットル彗星を見つけることが出来た。双眼鏡では2つの天体のイメージが非常に良く似ていて、どちらがM33かわからない感じだった。40センチ100倍で見ると非常に淡いコマと核が確認できたが、尾は見えなかった。31

さらにホームズ彗星を見ようと天頂付近を肉眼で捜すと、ぼんやりとしたイメージのホームズが確認できた。約50日ぶりに見るこの彗星は、さすがに拡散して淡くはなったがそれでも肉眼で見えるとはすごいことだと改めて思った。

ところで今月号の星ナビに1892年に大バーストしたときのこの彗星の写真が掲載されているが、この写真を見てびっくりした。なんと今回のイメージとそっくりだったのだ。(当時も月の視直径よりも大きく拡がった写真が撮影されている)このときは最初のバーストから2ヵ月後に2度目のバーストを起こしている。果たして今回はどうなるのだろうか?

撮影データ「タットル彗星とM33」「ホームズ彗星」ともに:12月31日 キヤノン30D 200ミリF2.8 露出5分

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2007年11月12日 (月)

12日のホームズ彗星

12 もうこんな彗星を見ることはないだろうと思うと、晴れた日は出来るだけ40センチでの眼視と200ミリレンズの写真撮影を続けようと思っている。11日は冬型の気圧配置となり、雲がけっこう流れていたが、衛星写真では晴れそうだったので、午後11時過ぎに別荘に出かけた。ドームと据付型赤道儀だと到着して撮影開始まで10分もあれば準備できるので、精神的・肉体的負担が少ないのがよい。片付けは3分もあれば終わるのだ。さて、いつものように100倍で見ると、また大きくなっている。もう視野からはみ出さんばかりになっている。コマはさらに淡くなって、背後の恒星がたくさん見えた。核も暗くなってきているようだ。

写真撮影もした。淡いイオンテイルを写すため、今回は8分露出にした。かすてんさんから教えていただいたのだが、イオンテイルが彗星本体から離れているように見える。

データ キヤノン30D 200ミリF2.8 20071112035438分露出)画像処理で明るさとコントラストを高めた

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2007年11月 8日 (木)

8日のホームズ彗星

Photo ホームズ彗星にくらげの足のような淡いイオンテイルが撮影されているのをアストロアーツのサイトで見て、これは撮影しなければと別荘に向かった。当日は時折雲が通過するものの、素晴らしいお天気に恵まれた。最初に40センチ100倍でこの彗星を見ると、また大きくなっている。アイピースの視野いっぱいになった。一体どこまで大きくなるのだろうか。淡くなったコマを通して核とともに恒星が数個見えている。コマの輪郭も以前ほどではないがまだはっきりしている。このままのペースで広がると、11月中旬には月の大きさになるといわれているが、この彗星の中で何が起こっているのだろうか。

写真はキヤノンD30 200ミリF2.8 20071180時35分38分(3分露出)ISO800 画像処理でコントラストを高めた

写真で確認すると、眼視で少し輪郭がはっきりしない方向にイオンテイルが出ていることがわかる。

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2007年11月 2日 (金)

30日のホームズ彗星

この彗星を追っかけるようになって、この日は最高の天気に恵まれた。肉眼でもはっきりと確認できるが、まるで恒星のように輝いて見える。いつもの76ミリ39倍で観察すると、また少し大きくなったようだ。しかし、形はほとんど変わらない。今日は核もはっきり確認できた。それにしても、月齢19の月がふたご座付近にあって月明かりの影響があるなかでこれだけ明るく見えるのにはあきれる。比較のためにオリオン座の大星雲(M42)を望遠鏡で見ると、見かけの大きさは大星雲の方がわずかに大きく見えるが、単位面積当たりの明るさは圧倒的にホームズ彗星の方が明るく、形状がはっきりわかるのだ。この彗星は本当に変わっている。

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2007年10月30日 (火)

29日のホームズ彗星

2日ぶりにホームズ彗星を自宅ベランダで見ることができた。この2日間は、絶えず雲が通過するような天候になっている。特に今夜は透明度が悪く、月を望遠鏡で観望しても暗く感じる。そんな条件の中、この彗星がはっきり見えているのには驚く。しかし、バースト直後と比べると、さすがに暗くなってきたようだ。

76ミリ39倍では、明確なコマの境界がなくなり、明るく見えていた核が確認できなくなった(時折、見えている気もするが自信がない)。本来の彗星のイメージに近くなってきたともいえるが、これまでのこの彗星の姿が異常だったのだ。明日はどうなっているのか、追跡していこうと思っている。

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2007年10月28日 (日)

27日のホームズ彗星

台風20号の影響なのか、関西地方は晴れの予報にもかかわらず、雲がどんどん流れ込んでくる。午後10時過ぎ、何とか大きな雲の切れ間から76ミリで彗星を見ることが出来た。

この前見たときよりコマは大きく広がり、淡くなっているが、それでも彗星とは思えないイメージだ。2日前も核が見えていたが、淡くなった分だけ核が良くわかるようになった。小さな望遠鏡でこれだけ見えるのだから、40センチではもっとよく見えるのではと思うと、いても経ってもいられず、別荘に向かうべく午後11時に自宅を出発した。12時には望遠鏡のアライメントを完了してホームズ彗星を観望。自宅に戻ったのが午前210分という強行軍だった。実際の観望時間は40分程度だったが、100倍と150倍、300倍とアイピースを換えながら彗星を見ることが出来た。40センチでどう見えたかと言うと、単に大Photo_2きく見えただけだった。核付近の変化もコマのイメージも小口径とそんなに変わらなかった。自宅に帰ってからもう一度、76ミリで見たがやはり同じイメージだった。

写真は27日撮影のホームズ彗星 200ミリF2.8で3秒露出 ISO800

Photo

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2007年10月26日 (金)

ホームズ彗星大バースト!

Photo やっと、ホームズ彗星を見ることができた!「星の友達」さんから、彗星バーストの情報をいただきながら、翌朝4時起きということで早々と寝ていた。夜の9時過ぎに帰宅して、ようやくその書き込みに気づいた。ネットで調べると、この彗星の話題で盛り上がっていた。もともとは17等程度で太陽から遠ざかっている彗星が急に40万倍も明るくなるとはすごいことである。しかも2等級になっているから、さらにびっくりである。

これはぜひ見なければと空を見上げたが、ところどころ切れ間があるものの、全天を雲が覆っていた。時系列の天気予報では、夜中から雨になる絶望的な予報だった。そこで、今ならひと目見えるかもしれないと思って、76ミリ屈折をベランダに出して準備をしておいた。すると、11頃になって雲が切れだし、なんと快晴になった。早速37倍で、ペルセウス座付近の視野を動かしていくと、「あった」。少し黄色っぽく、明るくて面積のある天体が飛び込んできた。

最初の印象は「え、これが彗星?」だった。これまでの彗星は、望遠鏡で見ても淡く広がっていて、そらし眼でようやくコマがわかるような感じだった。しかし、このホームズ彗星はコマが異常に明るくて丸く、輪郭があるかのように見える。惑星を見るときの倍率134倍にしても、その印象は変わらなかった。まるで大口径で見る惑星状星雲のようだと思った。

午前0時頃には再び曇りとなり、朝からは予報どおり大雨となった。この彗星を見ることが出来て本当に良かった。毎日この彗星を追っかけていこうと思っている。

写真も撮影してみた。35ミリ換算で60ミリ程度のレンズでは、彗星のコマが明るく丸いので恒星のようにしか見えない。

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2007年10月23日 (火)

オリオン座流星群

Photo 過去最大級の出現となった昨年ほどではないようだが、今年もオリオン座流星群の活発な出現が期待できるということで、21日の夜は空の暗い別荘に出かけて観望することにした。到着したのが午後11時頃だったが、夜半過ぎまで月明かりがあり、さらに、上空はうす雲で覆われていて、観望を開始したのは雲が切れはじめた午前1時すぎからだった。その後、朝まで雲ひとつない快晴となった。アンドロメダ大星雲が肉眼でも楽勝で見える最高に近い透明度に恵まれた。

当夜は流星を見ることに徹して、ベランダでいすに座り、広角レンズの固定で撮影しながらのお気楽観望をした。私は流星の専門家ではないのでよくわからないが、午前4時までの2時間で30個ほどのオリオン群を見た。火球クラスは少なく、暗い流星が多かった。おまけとして、きりん座付近でジャコビニ群と思われる流星を1個見た。専門家の結果はどうだったのだろうか?

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2007年10月11日 (木)

ジャコビニ流星雨の思い出 2

1998109日の夜は快晴だった。自宅に帰ってパソコン通信をすると「今、ジャコビニ流星が流れていますよ。」という書き込みを見つけた。すぐに自宅屋上に出て真上の白鳥座を見上げたとき、流星が流れた。今まで見たこともない「ふわー」とした流れ星だった。すぐにこれはジャコビニ群だと思った。あわてて椅子を用意して北極星の方向を見続けた。すると、見える、見える。たくさんの流星が放射状に流れだした。すぐに部屋にいた妻を呼んで一緒に眺めた。一時はこのまま流星雨になるのではと思ったくらいだった。この流星は独特の流れ方をする。「ふわー」という表現がぴったりだった。

それにしても、この流星群は予想を裏切るのが得意なようである。98年は全く注目されていなかったのだ。72年の騒動から26年の歳月が流れていた。

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2007年10月10日 (水)

ジャコビニ流星雨の思い出 1

109日になると思い出すのは1972年の「ジャコビニ流星雨騒動」だ。当時高校1年生だった私は、友人二人と電車に乗って田舎の高校の屋上で夜空を眺めた。あの時のマスコミの騒ぎようといったらそれは大変なものだった。ラジオでも流星の実況中継をしていて、北海道で2個流れ星が流れたとアナウンサーが興奮しながらしゃべっていたこと、富士山に向かう道が渋滞したことなどを今でも鮮明に覚えている。それぐらいフィーバーした。しかし、流星雨は見事な空振りとなった。

先日、車に乗ってFMを聞いているとユーミンの番組だった。彼女がリクエスト曲「ジャコビニ彗星の日」の裏話をしてくれた。彼女も当日、伊豆の方面にジャコビニ流星を見に出かけたそうである。数年後、あのときのことを思い出して作詞作曲したとか。この曲を聴くと青春時代のなつかしい思い出がよみがえってくる。歌詞を読むとあのときのリアルな雰囲気が伝わってくるのだ。その時代にいた人だけが共有できる現象と気持ちかもしれない。

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2007年9月 2日 (日)

「宇宙花火」が見えた

この2週間ほどは天気が悪い日が続いていて、期待していた828日の「皆Photo既月食」は皆既終了後にわずかな晴れ間から欠けた月が見えただけに終わってしまった。91日のぎょしゃ座流星群も突発の可能性があるということで空を見上げたが全くの曇り空で早々にあきらめた。もう一つ期待していたのが、2日の観測ロケットによる「宇宙花火」だった。 

夕方までは南の方に青空が広がっていたので早く仕事を切り上げて午後7時過ぎに自宅に帰った。予定では720分頃に南の空の方向に見えるということで、妻と子供と一緒に急いで2階のベランダに上がった。しかし、いつの間にか空は雲で覆われていた。一応デジタル一眼レフに200ミリレンズを装着してそのときを待っていた。晴れていれば見えるはずの木星が全く見えないので半ばあきらめていたとき、急に空の一部が赤くなった。ちょうどその方向だけ晴れていたのだ。大きさは肉眼で見る月よりも大きく、すぐに広がっていった。あわててカメラをその方向に向けてシャッターを切った。ところがいくらシャッターボタンを押しても切れない。あわてPhoto_2てチェックするとバルブになっていなかった。その上今度はピントが無限大になっていなかった。仕方がないので適当にピントを動かしながら何枚も撮影した。

私はこんなに明るく見えるとは思っていなかったのでかなり感激した。ところが妻と4歳の子供は「たったこれだけなの、しょうもないなー(おもしろくない)。」と言いながらテレビのあるリビングにさっさと下りてしまった。「宇宙花火」という言葉にもっと大きな期待をしたのかもしれない。残念だったのは準備不足だったことだ。天気予報でも曇だったので今回も見えないだろうと思っていたのだ。

皆既月食と宇宙花火ともに200ミリレンズで撮影。同じ倍率なので月の大きさから花火の広がりや大きさがわかると思います

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2007年7月17日 (火)

光害(ひかりがい)防止     「ソラクライ プロジェクト」

  光害を減らしていくことは私たちもできる身近な地球温暖化防Photo_38止対策だと思う。

どこでもきれいな天の川が見えるようになれば、人の心もきれいになるのではないでしょうか。わたしもこのプロジェクトに賛同します。

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2007年6月 4日 (月)

網状星雲を見る

520日の快晴の夜、天体写真でお馴染みの「はくちょう座網状星雲」を40センチで観望した。この天体は大昔に超新星が爆発した残骸で、写真では淡く大きく、円形に広がっているのがわかる。

以前、フジノン15センチでこの天体を見たことがあるが、視野の真ん中に入っているのに最初はわからなかった。このあたりは夏の天の川の中で視野は星で溢れかえっている。星の配列からたくさんの星に埋もれた淡く細長い天体をようやく確認することが出来たが、おもしろくない天体という印象しかなかった。

2度目は光害のある自宅ベランダからだった。ミード30センチ75倍に購入したばかりのOⅢフィルターを取り付けて、初めて見たのがこの天体だった。どのように見えるのだろうかとワクワクしながら接眼鏡をのぞくと、真っ暗で星も見えないのに少しびっくりした。しかし、しばらく我慢して見続けるとこの天体が見えてくる。しかも大型双眼鏡での印象とは全く違って星がほとんど見えないのに星雲だけが浮き出るように見える。さらにあばら骨のような構造まで見えてきてこのフィルターの威力に感心した。

今回は40ミリの接眼鏡にネビュラフィルターを取り付けて100倍で観望してみた。最初にNGC6960を導入した。口径が大きくなったからか、それともフィルターが違うからだろうか、視野の中はOⅢで見たときよりも星が多くて変な色も付いていないので自然な感じだった。網状星雲はすぐに確認できた。長い尾のようなものがスッーと伸びていて白黒の天体写真を見ているようにはっきりと確認できた。ぼやっとした星雲状ではなく、輪郭がはっきりとしているのが印象的だった。

それにしても網状星雲はちょっと変わった天体だ。あれい状星雲やふくろう星雲は暗い空ではフィルターなしでも良く見える。確かにこれを付けることでさらに良く見えるようにはなる。網状星雲はフィルター無しではどこにあるのかさえわからない。ところが、フィルターを付けると本当に良く見える天体に変貌するのだ。

Photo_33

1枚目の写真はデジタル一眼200ミリレンズで3分露出で撮影した網状星雲。画像処理で15センチ双眼鏡で見たイメージに仕上げた。この天体がわかりますか?Photo_34

2枚目は同じ写真を今度は彩度・コントラストを最大限にしてこの天体を浮かび上がらせてみた。

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2007年5月18日 (金)

一周年

5月で「星を見るための別荘」が完成して一年が過ぎた。この一年1000_4を振り返ってみると、長年の夢が実現した喜びもあってかなり利用した。正確に数えていないけれど50回以上は別荘に行ったと思う。また、自宅や会社からも車で一時間足らずで行けるというのも大きなポイントだった。だからこそ、翌日に仕事があっても星を見に行くことが出来た。また、天体ドームはスリットを開けるとすぐに観望できるので、肉体的・精神的に大変楽だった。これが片道二時間以上かかるとか、毎回大きくて重い機材を組み立てなければならいとすると極端に回数は減っていただろう。

ところで、季節と共に星座も一回りして、これはと言う天体は観望したという満足感はある。自動導入の機能を使うと、次から次へと面白いように天体が入ってくるので、かなりマイナーな天体も見ることが出来た。しかし、二年目も「同じ天体を観望する」だけでは何か物足りないような感じがしている。かといって、観測と呼べるようなことは私にはとても出来そうにない。

そこで別荘生活二年目は、「星を見て楽しむこと」に加えて「自然と星をテーマにしてた写真撮影」を少しやってみようと思っています。

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2007年5月17日 (木)

ラブジョイ彗星

5月らしいさわやかな青空が広がる日が多くなった。13日は星空があまりにきれいだったので、急遽、別荘に行くことにした。「ラブジョイ彗星」を今1000_3日こそ見たいと思ったのと、先日、オークションで手に入れた200ミリレンズのテスト撮影もしたかった。ところで「ラブジョイ」て、なんだかうれしくなるような名前ですよね。現在は9等程度でそんなに明るいわけではないが、名前が好きで一度は見ておきたいと思っていた。

また、この彗星は世界初の一眼レフデジタルカメラで発見された彗星としても話題となった。たぶん、私が本日テスト撮影しようとしているキヤノン30D200ミリF2.8レンズの組み合わせだったと思う。そんなわけで、今日はなんとしてもこの彗星を見て、撮影もしてやろうと気合満々であった。仕事を終え、自宅で食事とお風呂に入ってから出発したので、別荘に到着したのは11時頃だった。車から降りて空を見上げるとすばらしい星空が広がっていた。

眼視で使用したのはミード40センチではなく、フジノン15センチ25倍の双眼鏡。この双眼鏡は日本人がたくさん新彗星を発見していることで知られている。暗い彗星、特に淡く広がった天体は本当によく見える。ミードの方は200ミリ望遠レンズの撮影用赤道儀として使った。

今日の彗星の位置をプリントしてきたので、ファインダーで狙いを定めてから双眼鏡で見るとすぐに確認できた。たくさんの恒星をバックに淡く大きく広がっていた。予想等級より明るく感じたのは星空が澄み渡っていたからだろうか。40センチ100倍でも確認できたが、かえって暗く小さく見え た。ちょうど彗星の真ん中に明るい核のようなものが見えたが、たまたま背景にあった恒星が見えているだけなのか判断できなかった。天体写真も撮影できた。3分露出1枚撮りの簡単撮影ではあったが青い彗星が写っていた。

その後も、あまりにも星空がきれいだったので、夏の星雲・星団を双眼鏡と望遠鏡で堪能した。気がつくと午前3時を過ぎていた。自宅に帰って仮眠を取り、いつものように7時には出勤のために家を出た。体は疲れていたが、心は満足感でいっぱいだった。

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2007年5月15日 (火)

2009年皆既日食

1000_2 私が高校生のとき、当時の天文誌で2009年に日本で皆既日食があることを知った。あれから34年の月日が流れ、遠い未来だと思っていた日食がもう目の前に迫ってきている。

皆既日食は天文ファンなら一生に1度は見たいもののひとつではないだろうか。かくいう私もぜひ体験したいと思い続けてきた。そして2001年にその夢は実現した。遠いアフリカ・ザンビアの雲ひとつない空で皆既日食を見ることが出来た。皆既になるまでのワクワク感、高揚感。皆既中の異様な雰囲気と興奮。終わったときのざわめきと開放感。これは実際経験した者しかわからないすばらしい体験だった。

2009年の日食は継続時間が長く、皆既帯(皆既日食が見える地域)が中国大陸から奄美大島など、日本の島を一部横切っている。久しぶりの日本の日食なので、たくさんの人が現地に押しかけることが予想されている。写真撮影を主体に考えるなら陸地の中国。観望程度なら船でというのが現実的な選択になるだろうか。

私は船に乗ろうと思っている。海であれば水平線から月の影が迫ってくる現象が見えるかもしれないこと。さらに、船は晴れている地域に移動もしてくれるはずだから。本番は肉眼と双眼鏡(船なら防振付きに限る)で見るのが一番だと思っている。

初めて見たコロナは言葉では表現できない美しさで、プロミネンスがピンク色に輝いていたのが印象的だった。写真は魚眼レンズで皆既のときの雰囲気だけ撮影したい。

写真はザンビアで撮影。ペンタ6×7・75ミリレンズ・フィルムベルビア100F・多重露光

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2007年5月12日 (土)

待ち望んでいるもの その3   「最高のシーイング」

これが一番難しいのかもしれない。ある程度は天気予報や星の瞬きから予測は出来ても、何度も何度も望遠鏡で見ている中で「あ、今日はシーイングが良いぞ」と気がつくものだから。

「星を見るための別荘」は瀬戸内海に近く、国内では晴れの日数やシーイングが良いといわれているところにある。岡山県鴨方町にある国立天文台はそういう理由でこの地を選んだと何かの本で読んだことがある。

実際、40センチを使うようになって、最高とはいえないまでも、これは良く見えるというシーイングにこの1年間で2回出合った。そのときの木星や月の見え方といったら、とても同じ望遠鏡とは思えないほど良く見えてびっくりした。いつやってくるかわからないけど、40センチの口径が活かせるような最高のシーイングにめぐり合えたとき、思いっきり高倍率にして月は地形の詳細、火星は火山、木星なら衛星ガニメデに模様が見えるかにチャレンジしてみたいと思っている。

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2007年4月28日 (土)

待ち望んでいるもの その2   「日本でオーロラ」

太陽望遠鏡P.S.Tを買って以来、晴れていると太陽を観望するようになり、毎日変化する太陽に興味を持つようになった。もっともこの数週間は黒点も出ない平穏な状態が続いている。

2003年10月に大規模な太陽フレアが発生し、日本でも北海道だけでなく、本州の山梨や富山でオーロラが撮影されたのを私はその時のネットでリアルタイムで知った。今は太陽観測衛星やネットの発達で大きなフレアが発生すると、私たちでもすぐに情報が入る時代となった。さらにはオーロラがいつごろ、どのように見えるかを予測する宇宙天気なるサイトもある。

私の別荘の真北付近は地平線まで見渡せて、しかも光害もほとんどない場所にある。そこで、この好条件の立地を活かして兵庫県でのオ2500ーロラにチャレンジしたいと思うようになった。もちろん、肉眼で確認できるような大物はまずないだろう。カメラで撮影してやっとわかる程度のものだと思われる。果たして兵庫県で撮影できるのかはわからない。すぐに確認できるように、デジタル一眼カメラの準備だけはしている。もうすぐ太陽の活動期が始 まる。 Photo_222_1

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2007年4月25日 (水)

待ち望んでいるもの その1「大彗星」

1月のマクノート彗星は南半球で歴史に残る大彗星となり、日本1000でも長大な彗星の尾の一部が撮影されて話題となった。彗星は突然現れてどのように変化するのか予測出来ないところに魅力を感じている。だから、いつでも対応できるように準備をしている。

昔は写真を撮影することが目的だったが、今の私は自分の目で見て感動することが一番と考えている。今度大彗星にめぐり合えたら、40センチ望遠鏡で中心部の核の変化を眼視で楽しみたい。もちろん大彗星となると写真も記念に残したいと思うのが人情というもの。そのときはデジタル一眼と広角レンズで気楽に撮影することにしている。

写真は別荘から撮影したマクノート彗星の尾(真ん中の10本ほどのPhoto_22淡い筋。両端の尾のように見えるのは飛行機雲)

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2007年4月21日 (土)

アンテナ銀河

800_619日は久しぶりにすっきりと晴れそうだったので、仕事を終えてから直接別荘に向かった。天体ドームがあるとすぐに星を見ることが出来るので、平日でも出かけることがある。そのかわり、どんなに条件が良くても観望タイムは2~3時間までと自分で決めている。翌日の仕事に影響があっては家族の理解も得られなくなってしまうからである。これなら午前0時までには自宅に帰ることが出来る。

別荘に到着したのが午後7時を過ぎていた。すぐにドームのスリットを開けて望遠鏡の準備をした。望遠鏡が外気温になじむまでの間、リビングでスーツを着替え、テレビを見ながら簡単な食事をする。自宅と同じようにリラックスできるのがうれしい。

今は望遠鏡が自動導入なので、観望程度なら2時間もあればほとんどの天体を見ることができる。今回は南天の系外銀河を30以上を観望した。今回ちょっと感動したのはからす座のアンテナ銀河だった。ハッブル望遠鏡が撮影した写真には2つの銀河がまさに衝突していることで印象に残っていた。私にはアンテナというより2匹のおたまじゃくしが頭をぶつけ合っているように見える。この天体はたぶん難しいだろうと思いながら導入してみると、40センチ153倍の視野にかなり淡いが2つの丸い頭が並んで見えた。さすがに尾の部分は見えないが、ハッブルの写真を想像しながら、宇宙で繰り広げられている壮大な現象を自分の目で見ることができた。 Photo_20

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2007年4月11日 (水)

深宇宙観望

500 100 4月になってから天候不順でなかなか晴れない。たまに晴れたとしても黄砂や春霞で暗い星が見えない日が続いた。これではとても別荘まで行く気になれなかった。10日の夜も晴れてはいるが透明度は良くなかった。しかし翌日は仕事がオフのため、ダメもとで星見に出かけた。

別荘に到着したのが午後11時を過ぎていたので、あわててドームを開けて望遠鏡の準備をした。空を見上げると天頂付近はまあまあの星空だった。月が地平線に顔を出すまでの約2時間が観望タイムである。パソコンでステラナビを開くと、おとめ座、かみのけ座、りょうけん座が見やすい位置にきていたので春の系外銀河を片っ端から観望した。

自動導入した系外は天体ガイドブックの写真と眼視でのイメージを参考にした後、ミード40センチとテレビュー7.6センチで実際に観望した。

いくら40センチでもさすがに長時間露光した写真のイメージのようには見えない。それでも意外に広がった銀河や不規則な形がわかる銀河があったりと大口径での深宇宙を堪能した。テレビュー76はさすがに系外には力不足だった。たった2時間で30個は見ただろうか、自動導入望遠鏡のありがたさを実感 した。100Photo_13

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2007年3月13日 (火)

光害(ひかりがい)

星を見るときに気になるのが町の明かりである。ちょっとした都市では夜空Img_0144_1が人口の光で満ち溢れ、天の川のような淡い光はかき消されてしまっている。これを光害(ひかりがい)と呼び、天文ファンは暗い夜空を求めてわざわざ車で郊外にまで出かけている。

私の別荘地でも、東は40キロ離れた姫路市の、西は同じく約40キロ離れた岡山市の明かりが夜空を明るくしている。この光害が近年ますますひどくなってきているように思う。30年ほど前から私は天体写真を撮影するためにこの高原のすぐ近くに来ていたが夜空はもっと暗かった。

本来照明の光は地面を照らせばよいのに一部の照明器具や建物では光が関係のないはずの空に向かって照射しているから光害になっているのだ。夜があまりに明るいと人間の睡眠リズムや動植物の生態にも影響するという。この無駄なエネルギーをやめることは、即ち地球温暖化防止にもつながるのだから天文ファンだけの身勝手な言い分ではないと思う。Img_0181

コンビニのような24時間営業の店が増えて我々は便利になったが、夜中に昼間のように明るい店舗や駐車場が本当に必要なのだろうか。光害防止は一人ひとりが出来る身近な温暖化防止であり、何よりも都会に星明りが戻ることは自然の大切さを私たちに教えてくれることにもつながると思うのだが。

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2007年3月 7日 (水)

20億光年の光

おとめ座に3C273クエーサーという天体がある。宇宙が誕生した初期の天体ということできわめて遠方の天体である。実際数十億光年から百億光年を超えるものも見つかっている。そのため大変に暗くて我々アマチュアの望遠鏡ではとうてい見えないものと思っていた。ところがこの天体だけは特別に明るく12.9等だということを知った。距離は約20億光年。つまり、今地球に届いている光は20億年前の光ということになる。当時の地球はというとやっと単細胞生物が出てきたころである。いかに宇宙が広大だということをあらためて思った。

大変透明度の良い夜を選んで本当に見えるのか挑戦をした。まず、ミード40センチ153倍で近くの明るい銀河M61を自動導入してみた。視野のほぼ真ん中にシミ状の天体(M61)がすぐに確認できた。続いて3C273を入力してボタンを押す。望遠鏡はうなり音をたててすぐに止まり、導入したことを知らせるピーという音が鳴った。

どんな風に見えるのかワクワクしながらアイピースを覗いてみた。すると視野には数個の恒星が見えるだけで星雲状のものは何も見えなかった。

クエーサーは準恒星状天体とも言われ、一見恒星と変わらなDscf2551い見え方をすることはわかっていたので、さらに倍率を300倍に高めてほぼ真ん中にある2個の恒星を注意深く観察した。すると一つは少しだが面積を持っているように感じた。後で確認できるようにとスケッチをとった。撮影された写真を確認するとやはりこの天体が3C273だった。

オリオン大星雲のような見かけの美しさはなかったけれど、自分の目で20億光年からの光を見たという心の満足感が残った。

  

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2007年2月19日 (月)

天体を目で見る感動

以前は天体写真に熱をあげて撮影をしていたが、今では天体は目で見るのが一番楽しいと思っている。

28年前、私が大学生の時にニュージーランドに撮影旅行に行った。当時の天体写真はというと、ポータブル赤道儀にカメラをくっつけ、手動ガイドといって接眼レンズの中の星をひたすら手動で追っかけて撮影をしていた。しかし今となっては望遠鏡を持っていきながら素晴らしい南天の星空をよく見ていないことを大変後悔している。

天体写真は自分で撮影したという満足感はあるにしても、2 専門雑誌や天体の本を開くと素晴らしい写真がいっぱいあるのでそれを見ればよいと現在は思っている。それよりも、自分の目で天体の光を感じられる感動のほうが大きい。

星を好きになって38年。青春時代に見た星空が今も変わらずに輝いている。

自分はあと何年見ることが出来るのだろうかと考えるようになった。

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2007年2月14日 (水)

天体観望会

 神戸からやってきた妹の知人に別荘で天体観望会を開いた。

残念ながら天気がもう一つで気流も安定しない日だった。

参加された7人のうち2人は天文には以前から興味を持っていたようでそれなりの知識があったが、あとの5人は望遠鏡で見るのは初めてのようだった。

 予想通りというか、一番感動してくれたのは「土星」だった。

輪が見えるだけで感激して大きな声をあげているのをみていると、5センチの望遠鏡で初めて土星を見たときの自分を思い出した。

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2007年1月24日 (水)

マクノート彗星の尾が写った?

Photo_10 マクノート彗星が天文ファンのなかで話題になっています。
こんなのは、私の記憶では池谷・関彗星以来でしょうか。

日本では見えないと思われたマクノート彗星ですが、あまりに明るくて長い尾があるた
め、日本でも尾だけが見えるとネットに書いてあったので私の別荘に撮影に行きました。

ここでは、西は岡山方面の光害が少し気になりますが、地平線まで見通せるので絶好の場所でした。

キヤノンの30Dに17ミリ広角レンズで30秒の固定で10カットほど撮影しました。
あいにく、透明度が悪く、いつも地平線付近に雲が流れるような天気でした。
現場の液晶画面ではわからなかったのですが、パソコンに取り込んで拡大してみると、
それらしいものが3カットに写っていました。

雲は流れていくのでカット毎に違っていましたが、それは3カットともに変わらない位
置に写っているので間違いないと思われます。

画像の左と右端にある長い雲はひこうき雲です。真ん中の10本ほどの淡いのが、、、
南半球で撮影されたのと見比べるとそのイメージがわかります。

すごい彗星です。南半球に行きたい。

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