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2009年8月27日 (木)

秋のディープスカイ

最近は安価で大口径の望遠鏡が手に入るようになり、さらに増反射コートやイーソスのような高性能接眼鏡、コンピューターによる自動導入などによって、これまで考えられなかった天体を見ることが出来るようになっている。ただし、何時間もかけて光を蓄積できる天体写真と違って、直接肉眼で見る天体の光は、見えるか見えないかといったレベルなので、美しいとか、形がどうというものではない。単なる自己満足の世界である。そんな私の自己満足でしかない秋の天体を紹介する

アンドロメダ大星雲の球状星団G1

有名なアンドロメダ大星雲は、空さえ暗ければ肉眼でも見えている。写真ではGsaisinn大変美しい天体なのだが、望遠鏡では大きくぼんやりとしか見えないので、私はあまり好きではなかった。ところが大口径になると、アンドロメダ大星雲のなかにあるいくつかの巨大な球状星団が見えることをネットで知った。そのひとつがG1。光度は13.7等である。ネットの情報から詳しい位置を星図にプロットしてチャンスの日に備えた。G1

8月24日は秋の高気圧に覆われ、透明度も最高に近い夜になった。その日は仕事を終えたその足でそのまま別荘に向かった。そしてアンドロメダ大星雲が天頂付近にくる頃、40センチをG1に向けた。こういう天体の導入は星図ソフト(ステラナビゲーター)が便利である。パソコンの画面からクリックひとつで導入してくれる。

望遠鏡が向いたところは明るくぼんやりと見えている部分からかなり離れていた。このあたりもまだこの銀河の領域なのだ。アンドロメダ大星雲の巨大さを実感する。接眼鏡をイーソス17に取替え、倍率225倍でG1を確認する。この倍率でも他の恒星とは全く区別が付かなかった。望遠鏡の位置を示す星図ソフトが「非恒星天体」と表示していることで確認できているだけである。ついでに視野の中の星を確認のためにクリックしてみると、他にも3個「非恒星天体」があった。銀河系以外の球状星団が肉眼で見えることにびっくりである。

ステファンの5つ子

この天体も天体写真で有名だ。この「ステファンの五つ子」という呼び名が印象的だったので、天文に興味を持った中学生のときから知っていた。でも、どPhotoの星座にあるとか、ましてやこれが見えるとは知らなかった。これもネットで30センチ以上の望遠鏡なら見えるということで興味を持ったのだ。

調べてみると位置はペガサス座だった。この天体はさすがに暗く、明るい銀河で13.2等、暗いのは14.3等だ。天気や自分の体調などの条件が整わないと難しいように思われた。

当日は慎重を期してすぐ近くのNGC7331を真ん中に導入し、それから目標のステファンに向けた。これで間違いなく視野の真ん中に入っているはずだった。そのあたりを凝視するがしばらくは何も見えない感じだった。それでもそらし目を使いながら見ていると、中心近くに何となくもやもやしたものが見えてきた。そこで、星図ソフトで確認しながら3つまではなんとか同定できた。4つとか5つ確認している方がいるが、私のしょぼい目ではこれが限界だった。

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2009年8月17日 (月)

イーソス観望

Photo_2 14日は夜も快晴になった。「夜も」と書いたのは、この夏は天候不順で、昼間晴れていても夜になると雲が湧いてきて曇りになってしまうことが多かった。

翌日も仕事が休みだったので別荘に行き、40センチ望遠鏡で夜の8時から明け方まで、思う存分観望をした。しかも夏にしては透明度がよく、シーイングもずっと安定していた。これだけ好条件で天体を見たのは久しぶりである。

今回はイーソス17ミリで夏の天体がどのように見えるかを確認することだった。結論からいうとイーソスは素晴らしい。お気に入りのナグラー26ミリと比べると、倍率が高いだけにバックの夜空がさらに暗くなり、天体が見やすくなる。さらに、視界が広いのにナグラー以上に収差が少ないので気持ちがよい。いつのまにかほとんどの天体をこのイーソスで観望していた。

一番感動したのは、明け方に見た月だった。イーソス17ミリを40センチに取り付けると倍率235倍、視野角0.4度になる。これで見る月はいままで経験したことがPhoto_2ない素晴らしい眺めだった。倍率235倍はかなりの高倍率である。普通の接眼鏡だったら月面の一部しか見えないが、そこは100度の見掛け視界を誇るイーソス。高倍率でありながら月全体の半分以上が見えているのだ。そのため、全体が見えているのに小さなクレーターや谷、しわの詳細もよく分かる。しかも、この日は明け方まで抜群のシーイングだったこともあって、大気の存在を感じさせないような月面を見ることが出来た。

ハイビジョン放送を液晶の大画面で初めて見たときのような新鮮な感動と感覚といったら分かってもらえるだろうか。目で見ることにこだわるならイーソスは必須であると断言しておこう。

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2009年8月10日 (月)

イーソス17ミリで初観望

2 せっかく買ったイーソスでの天体観望は、天気が悪くて別荘に行っていないので、まだ実現していない。

先週の満月の日は、少しだけ晴れ間が広がっていた。透明度もよくなかったが、自宅でテレビュー76にイーソスを付けて観望してみた。これで見ると倍率28倍・実視界3.5度のリッチフィールド望遠鏡になる。

初めてこの接眼鏡を覗くときはちょっと違和感があった。普通の接眼鏡は小さな見口に目を近づけて覗くような感じになるが、このイーソスは見口のレンズが巨大で、レンズに直接目をくっつけるようにしなければならないのだ。しばらくはレンズにまつ毛が触れそうで戸惑った。

それにしても100度の視界は広い。これで星空を見ると、誰でもその広さを実感するが、ツアイスサイズの接眼鏡で長年見てきた人は間違いなくびっくりするだろう。宇宙船の小さな窓から宇宙を見ているのと、窓から直接顔を出して見ているくらいの違いがある。接眼鏡から覗いているという感覚が消えて、宇宙に自分自身がいるような感覚になる。この感覚は双眼装置で覗いたときと似ているが、片目でこういう感覚になるのは初めての経験だった。さらに驚いたのは、これだけ視野が広いと端の方では収差が気になるのではと思っていたのだが、私のレベルではピンポイントといってもいいくらいだった。

さらに15センチ反射も引っ張り出し、イーソスを取り付けて観望した。この反射望遠鏡はF5と短焦点なので、普通の接眼鏡ではコマ収差がかなり気になっていた。ところがイーソスで観望すると、100度の広大な視野の端もコマ収差がほとんど気にならないレベルになっている。買ったばかりで少し「あばたもエクボ」状態になっているのかもしれない。次は暗い夜空でじっくりと見てみたい。

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2009年8月 2日 (日)

イーソス

観望派を自称する私にとって今一番気になっていたもの。それはテレビュー社のイーソス。見掛け視界が100度という、圧倒的な広さを誇る新しいタイプの接眼鏡だ。価格は98,000円でこちらのほうも圧倒的に高額だ。ユーザーのインプレッションをチェックすると、「これで見るとあまりの広さに接眼鏡の存在が消えてなくなり、自分が宇宙に漂う感覚になる」とか「イーソスを見た後でナグラーを見ると狭く感じる」等、80度の超広角ナグラーで充分と思っていた私の心に引っかかるコメントがドンドン出てくるのだ。

最近、イーソスシリーズで最も長焦点となる17ミリが発売された。これなら私の望遠鏡で235倍となり、ディープスカイ観望にも使える倍率となる。13ミリとPhotoか8ミリでは、いくら視界が広くても倍率が高すぎて意味が無いと思っていただけに、ぜひ手に入れたいものになった。接眼鏡は丁寧に扱ってやると一生使えるものである。どうせ買うなら早く手に入れて長く使った方が楽しめるというものだ。

7月に注文を入れたところ、品切れで、今日になって自宅に届いた。Photo_2箱から取り出して接眼部の見口を見ると、その巨大さに驚く。あまりに広いので、覗くというより目をくっつけるような感覚だった。

比較のために、ほとんど同じ焦点距離の18ミリオルソと並べて撮影してみた。その巨大さがわかると思う。8月になっても天気が悪いし、イーソスのインプレッションはまだ先になりそうである。

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