ファーストインプレッション
オライオン社の反射望遠鏡が届いた。仕様は口径15センチF5、焦
点距離は750ミリである。イギリス製の望遠鏡だ。最近は望遠鏡のカタログを見ても、反射で15センチはほとんど市販されていない。20センチ以上が当たり前の時代になったのだ。
それなのに、いまさらなぜ15センチなのか?私の自宅での星見は、部屋から組み立てた望遠鏡をさっと出して、面白そうな天体だけをちょっと見るだけのスタイルである。このスタイルになってからは以前よりも星を見る回数が増えて、観望が楽しくなった。だから、組み立てるのに時間がかかる望遠鏡とか、外に出してから何時間も待たないとよく見えない望遠鏡は私のスタイルには合わない。15センチがお手軽の最大限の大きさだと思う。そしてもちろん、今のテ
レビュー76よりもっとよく見える口径で選んだのが15センチなのだ。私は切れ味鋭い火星や土星が見たいのだ。
私が購入したオライオンの望遠鏡は、光学性能は一級品だけど鏡筒が弱いといわれている。確かに鏡のこだわりは半端ではない。鏡面精度は1/8λ以内を謳い、個別の干渉計検査表を付けていることから
もうかがえる。残念ながら私のは中古のため、検査表は無かった。斜鏡も圧迫 をなくすために接着していると書いてある。鏡筒を覗き込むと、接着剤がむき出しで見えている。重箱の隅をつつくようにチェックする日本人にはこれだけで買うのを躊躇しそうな感じである。ペラペラの鏡筒はこの程度の口径なら問題はないようだが、真円度は褒められたものではなかった。
反射望遠鏡の欠点は筒内気流だ。屈折になって何がうれしかったかというと、いきなり出してもすっきりと見えることだった。この望遠鏡は鏡が薄く、それを支えるセルもシースルー型になっていて、一気に外気の気温に内部を馴染ませることができる。
しかし、作りに関してはタカハシやテレビューを知ってしまうと大雑把だ。価格を考えると比べるほうが間違っているけど。この望遠鏡は所有する喜びより、よく見えればそれでいいじゃないかと割り切っているのだ。
ぺらぺらな鏡筒も、ちゃちなプラスチック製の蓋も、薄い鏡と接着しただけの斜鏡も、透け透けの内部も、すべてはよく見えるようにするためですと言われると変に納得してしまう望遠鏡なのだ。この望遠鏡で惑星を見るのが楽しみになってきた。
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