« 最新ズームレンズ | トップページ | 室内乱気流 »

2008年5月14日 (水)

夜空

天文ファンで東京や大阪などの都会に住んでおられる方は、生活の便利さと引き換えに、暗い夜空はますます遠いものになっていると思う。姫路のような地方都市でさえ、光害で天の川は見えなくなってしまった。しかし、車で1時間も走ると天の川がはっきりと見えるので、まだまだ恵まれているのかもしれない。

「星を見るための別荘」はその名の通り、天体を自分の目で見て楽しみたいという思いから空の暗さにはこだわった。地図や人工衛星から撮影された夜の日本列島などを参考にしながら、新月の頃になると車であちこちへ出かけた。そして見つけたのが播磨自然高原だったのだ。東には姫路、西には岡山の光害が気になるが、南と北は暗く、車の移動時間(1時間以内)のことを考えると理想的な環境だった。さらに、別荘地の中は暗い街路灯があるだけで車も全く来ないことも私の背中を押した。実際、40cmになると写真のようによく見えるので宇宙の奥行きを感じることが出来る。

ところで、自分の手が見えないくらい真っ暗な星空というのはないだろうと思っている。30年ほど前、友人2人とニュージーランドで1ヶ月の星見の旅をしたことがある。そこでは地平線まで全く光害(家も人もいない)のないところで星Photo空を楽しんだが、目が暗順応すると夜空も地面も結構明るく感じた。でも、高感度フィルムで長時間露出した写真は全くかぶらなかったのだ。

写真は兵庫県でも最高の星空が残っている千種高原で撮影したもの。コントラストは少し調整したが、明るさはそのままの画像

|

« 最新ズームレンズ | トップページ | 室内乱気流 »

コメント

光害がまったくない場所では星明かりで陰ができるそうですね。そういう場所で曇りになると真っ暗になるのでしょうか。

投稿: かすてん | 2008年5月14日 (水) 13時04分

間違っていたら済みません。
もしやカノープスさんは関学の3人でニュージーランド星見の旅行記を出版されたお一人ではないですか?

投稿: ugem | 2008年5月14日 (水) 14時32分

かすてんさん、こんばんは。
星明りで影が出来るというのは最近よく耳にするようになりましたね。当時はそんな意識がなかったのでわからないのですが、黄道光がまぶしいくらいだったのを覚えています。それと、雲がやってくると暗黒星雲のように真っ黒でした。だから快曇になったら真っ暗になるかもしれません。ちょっと記憶に無いというか、そんなときは早々と車で仮眠をしていましたので…。

投稿: カノープス | 2008年5月14日 (水) 20時14分

ugemさん、こんばんは。
そうです.
本を読んで(?)覚えていただいていたようで大変光栄です。改めて本の発行日を見ると1981年でした。自分たちにとっても最高の旅行でした。ありがとうございました。

投稿: カノープス | 2008年5月14日 (水) 20時38分

こんばんわ。
千種高原も 撮影したことが ありますよ。

にしはりま天文台近辺でも 姫路の町灯りで 東の低空が 明るいです。
蒜山高原でも 南は 岡山の町灯り、北西は米子の町灯り・・・
日本中、光害の中に・・・ 

撮影対象と気象条件から 漁師さんの漁場みたいに ヤマはって 撮影場所を決定していました。
光害のある方向で 北天は○○、南天は○○みたいに 使い分けていました。

以前、定期的に遠征していた 天狗高原は 日本の中で屈指の星空です 
ただ、高知市、松山市のどちらからも 約2時間の道のり・・・ 高知、松山まで高速道で約4~5時間。
今夜は、晴れるぞ と 確信持てる日でも 正午出発で 現地入りは ・・・。
逆に 1週間、粘っても 1夜も 晴れず・・・の確立が高く・・・
只今の ベランダは 晴れてきたら TVの録画感覚で 撮影できますが・・・

温暖化現象みたいに 光害の進行、 確実に 山間部に向かって侵食しています。
このままでは いづれ 大阪の夜空が姫路に。 姫路の夜空が 佐用に。
知らず知らずのうちに じりじり 星が輝きを鈍らせていきます・・・

夜間の雲、ご指摘のとおり・・・ 暗い夜空では 見えず、星が消えて 雲の通過が わかりますが。
都市部では 雲が白くひかり・・・夜間でも雲の観測ができるほど・・・町灯りが上空を 照らしています。

原因は 上方に漏れがある防犯灯(街路灯)の増設と支払う電力の定額料金制。 各自治体は 使い放題の電力で 必要以上に 防犯灯を増設中です。
この器具が 意外と上方を 照射しています。

もう一つの原因は 中国大陸等の経済発展に伴う、大気汚染。 偏西風にのって 日本上空(特に西日本)に流入してきています。

経済、生活基盤が 都市部にあると 星見は だんだんと 負担になります。
星見に重点をおいて生活ならば 住居と経済基盤を・・・
以前、田舎暮らしを真剣に考えた時期もありましたが。

近頃、 雑然とした都会より ・・・
田舎暮らし に対するあこがれ?再燃しそうです 

ただ、その場所も 光害が押し寄せてきたら 再転居は、辛いかな 

投稿: 星の友達 | 2008年5月14日 (水) 22時09分

星の友達さん、こんばんは。
光害は確実に田舎まで押し寄せてきています。バブル崩壊後は10年以上不況だったにもかかわらず。
町が明るくなるのは仕方がないですが、どうして無駄な上空に光を出すのでしょうか?地球温暖化対策、原油高対策でもっとこういうことに注目されてもいいのにと思っています。
田舎暮らしは男性は50歳位になると考える人が増えるようですが、収入の問題がありますよね。

投稿: カノープス | 2008年5月15日 (木) 00時06分

>本の発行日を見ると1981年
 30年近く前のニュージーランドの空ですか。読んでみたくなりました。かなり以前の出版ですね。いまでも手に入るかな?

投稿: かすてん | 2008年5月15日 (木) 06時54分

かすてんさん、こんにちは。
本のタイトルは「南十字星を求めて」誠文堂新光社です。この2つで検索してみてください。
たまに中古本で売りに出ているようです。大きな図書館にはあるかもしれません。
旅行記なので1時間もあれば読めてしまう内容です。

投稿: カノープス | 2008年5月15日 (木) 10時12分

そうそう、「南十字星を求めて」でしたね。我家の本棚に眠っている筈です。
出版当時は確か浪人していた頃でした。あんな旅行が出来るなんてとても羨ましく、大学に入ったら是非自分もと思ったことを憶えています。大学に入ったらだんだん星とは距離を置くようになってしまったのですが・・・。(^^;)

投稿: ugem | 2008年5月15日 (木) 10時45分

ugemさん、こんばんは。
そうですね、社会人になってからは1ヶ月近くも旅行するなんて出来なくなってしまいました。学生の特権でしょうか。
いつになるかわかりませんが、あのコースを車でもう一度旅行してみたいと思っています。青春時代を思い出す感傷旅行になるでしょう。

投稿: カノープス | 2008年5月15日 (木) 20時43分

ときどき古本を買っているネットショップに問い合わせたら在庫がありました。届くのが楽しみです。81年といえば私は大阪にいて、大学を出たような出ないような状況のときでした。星との縁がまったく無くなっていた頃です。

投稿: かすてん | 2008年5月15日 (木) 21時05分

こんばんわ。
カノープスさんが 当時、NZを旅行された 風景を 文面から 感じ取りたく・・・ ネットショップで 在庫を見つけました。 届くのが楽しみです

10~20年ぐらいで 世の中・・・ ずいぶん変わりましたね・・・

10年、一昔と言いますが・・・ 近年は 加速しているような・・・ 受け止めている人間は さほど変化していないのですが。

まず、 手紙を書かなくなりました。 ペンを持たなくなりました。 PCか携帯で キー入力。無意識に入力できるか?ですが。
古本屋に行って・・・ハシゴして 目的の本を探さずとも・・・ネットで検索して申し込むと数日で配達される。

大きな倉庫に豊富な在庫量・・・販路は ネット・・・?
お金も I T 化 され・・・ 数えることも・・・

バーチャルな事で 実際に 物が動く時代・・・

文字離れでも 読みたい本も ・・・
是非、拝読させていただきます。

P.S.
ちょうど、 ハレー彗星の回帰前の頃ですね・・・
興味、持った天文から 多数の興味へ分散され・・・ハレー彗星に 引き戻される 少し前の 学生の頃・・・
そんな私・・・その時代のカノープスさんのNZ訪問記。
PCの画面と違い 書面は 良い物です。

投稿: 星の友達 | 2008年5月15日 (木) 23時51分

かすてんさん、星の友達さん、こんばんは。
この本の原稿を書く頃は、私は社会人1年生で大阪に住んでいました。慣れない仕事に振り回されて星どころではなくなり、それから10年ほどは天文から離れてしまいました。
先ほどこの本を読み返してみました。当時は星を見るために外国へ行く天文ファンはほとんどいなかったので、この旅行記が本になったのかなと思っています。
今から振り返るとよくこんなことが出来たなといった感じで若さの特権でしょうか。

投稿: カノープス | 2008年5月16日 (金) 02時42分

カノープスさん
こんばんわ。

現在のIT文明は 凄いですね

現在、生まれた人は・・・最初から IT にどっぷり・・・ 多くの人が 光害に どっぷりと・・・
申し込んで 翌日に 配達されました  

私も 最初のガイド撮影は 手動で。 息をとめて 135mmまでは ・・・
カメラ、レンズは 同じく・・・ ロッコール。ミノルタ。
つい5年前まで 生産から20年近くたつ SRT-101 & ロッコール 300mm 、EM-1で 彗星等を撮影していました。

いつしか キャノンイオスに 移行しました。
画質は 大伸ばしにすると フィルムの方が勝ると思われるが・・・ 失敗の無いように 撮影直後に 確認できること。 PC等を使い 即時に 伝送できること。 相反則不軌が ないこと。 

200mmレンズでも フィルムの300mm換算になるため 軽量なシステムで お手軽に撮影できますね

以前に 中古で 300mm の明るいレンズを 仕入れましたが 重量が・・・
タムロン製なら マウントが自由自在。
ニコンは MF、AFとも マウントが同形状。
変換リングで ニコン → キャノンAFに。

ロッコールも 変換リングが 存在するらしいが フランジバックが・・・

部屋には 昔のレンズが 眠っています。
一般には 二束三文の レンズ・・・ しかし、製造終了で 貴重なレンズ。

PCの脇には 最近、出番が減った フィルムスキャナーも・・・

大急ぎで 斜め読み・・・ そして じっくり 拝読 

現在でも 南半球に遠征旅行するのに とても 参考に なる著書です。

復刻版は 出版の予定は ・・・

20年前に 比べると 機材等の環境は とても 良くなったと思います。
しかし、 星空の環境は とても? 悪くなったと 思います。

原点は 綺麗な健全な暗い星空を見ること ・・・高原で双眼鏡を片手に・・・

ニュージーランド や オーストラリア に 行きたくなるような すばらしい著書を ありがとうございました。

投稿: 星の友達 | 2008年5月16日 (金) 21時27分

星の友達さん、こんばんは。
現在のニュージーランドはどうなんでしょうか?南天を撮影されたデータを見るとデカポ周辺が多いようです。この国の人口が圧倒的に少ないのは変わらないですから(特に南島)、たぶん夜空も変わっていないのではと思っています。
拙い本を読んでいただいてありがとうございました。

投稿: カノープス | 2008年5月17日 (土) 01時20分

『南十字星を求めて』読みました。あの時代の雰囲気が伝わってきました。当時としては情報に溢れた画期的なガイドブックだったのではないでしょうか。カノープスさんの他のお二人も今でも星を見ていらっしゃいますか?そのうち私のブログで紹介させていただきますね。そのときカノープスさんのブログへのリンクをしても良いですか?

投稿: かすてん | 2008年5月19日 (月) 16時06分

さすてんさん、こんばんは。
読んでいただいてありがとうございます。かすてんさんとは同年代ですからあの時代の雰囲気がわかっていただけると思います。
あの頃はまだ海外に星を見に行く人は少なかったので、天文ファンのためのニュージーランド手引書としては画期的だったかもしれません。
>ブログへのリンクをしても良いですか?
もちろんです。かんてんさんの人気ブログで紹介されるのは光栄なことです。

投稿: カノープス | 2008年5月19日 (月) 21時53分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 夜空:

« 最新ズームレンズ | トップページ | 室内乱気流 »