« 別荘ブーム? | トップページ | 梅雨入り »

2007年6月 4日 (月)

網状星雲を見る

520日の快晴の夜、天体写真でお馴染みの「はくちょう座網状星雲」を40センチで観望した。この天体は大昔に超新星が爆発した残骸で、写真では淡く大きく、円形に広がっているのがわかる。

以前、フジノン15センチでこの天体を見たことがあるが、視野の真ん中に入っているのに最初はわからなかった。このあたりは夏の天の川の中で視野は星で溢れかえっている。星の配列からたくさんの星に埋もれた淡く細長い天体をようやく確認することが出来たが、おもしろくない天体という印象しかなかった。

2度目は光害のある自宅ベランダからだった。ミード30センチ75倍に購入したばかりのOⅢフィルターを取り付けて、初めて見たのがこの天体だった。どのように見えるのだろうかとワクワクしながら接眼鏡をのぞくと、真っ暗で星も見えないのに少しびっくりした。しかし、しばらく我慢して見続けるとこの天体が見えてくる。しかも大型双眼鏡での印象とは全く違って星がほとんど見えないのに星雲だけが浮き出るように見える。さらにあばら骨のような構造まで見えてきてこのフィルターの威力に感心した。

今回は40ミリの接眼鏡にネビュラフィルターを取り付けて100倍で観望してみた。最初にNGC6960を導入した。口径が大きくなったからか、それともフィルターが違うからだろうか、視野の中はOⅢで見たときよりも星が多くて変な色も付いていないので自然な感じだった。網状星雲はすぐに確認できた。長い尾のようなものがスッーと伸びていて白黒の天体写真を見ているようにはっきりと確認できた。ぼやっとした星雲状ではなく、輪郭がはっきりとしているのが印象的だった。

それにしても網状星雲はちょっと変わった天体だ。あれい状星雲やふくろう星雲は暗い空ではフィルターなしでも良く見える。確かにこれを付けることでさらに良く見えるようにはなる。網状星雲はフィルター無しではどこにあるのかさえわからない。ところが、フィルターを付けると本当に良く見える天体に変貌するのだ。

Photo_33

1枚目の写真はデジタル一眼200ミリレンズで3分露出で撮影した網状星雲。画像処理で15センチ双眼鏡で見たイメージに仕上げた。この天体がわかりますか?Photo_34

2枚目は同じ写真を今度は彩度・コントラストを最大限にしてこの天体を浮かび上がらせてみた。

|

« 別荘ブーム? | トップページ | 梅雨入り »

コメント

勧められて私も最近OIIIフィルターを買いました。小口径望遠鏡でどこまで効果があるものかと期待半分といったところでしたが使ってみてビックリ!散光星雲なんて眼視の対象とは思っていなかったのでお楽しみの幅がぐっと拡がった感じです。
http://kasuten.blog81.fc2.com/blog-date-200705.html

投稿: かすてん | 2007年6月 4日 (月) 09時57分

私のBORG125ED EMS TWINには、常時光害カットのためにLPS-P1を装着しています。
これで、初めて網状を見た(人生初)のは、佐治の夏祭りの時でした。大変良く見えたので、かなり感動でした。
コンデションが良ければ、大阪箕面の自宅からでも網状が見えることが稀にあります。どこかへ出かけた場合は、コンデションの指標になりますね。
私の望遠鏡では、O3フィルターを使うと集光力が不足で、コントラストは上がりますが、暗くなりすぎます。03フィルターを使うには、20cm以上の口径がないと厳しい気がします。

投稿: いわ | 2007年6月 7日 (木) 00時20分

デジタル1眼・・・相反規則が無い為、意外と短時間露出で写りますよね!

フジノンで見る彗星は、最高ですね!
都市部のベランダでは、性能を発揮できませんね!
暗い空が必須条件・・・

口径が大きいことは、良いことです・・・
バルーン八鹿で見た リング星雲 ・・・タバコの煙の輪、第一印象。
なゆた2メートル鏡で見た リング星雲・・・リングの濃淡まで細部が見える、固定観念がガラガラと崩れた。

フィルター 装着を 試みなければ・・・
口径25センチ・・・
逃げか?攻めか? 

網状星雲、真っ暗な理想的な空なら 5センチ双眼鏡でも見える。
乗鞍岳等の2000メートルオーバー・・・なんと満月の夜でも満天の星(4~5等級まで見えている)。郊外や都会の新月よりも星が多い。

日進月歩、良い機材がたくさん ありますが、 健全な夜空が減ってきていますね。

環境問題とリークして光害問題も 今後の課題。

太古から未来へ 流れる 天の川 を 見ながら 思います。

投稿: 星の友達 | 2007年6月 7日 (木) 01時19分

かすてんさん、コメントありがとうございます。
私も今度はテレビュー76に40ミリ接眼鏡を付けると12倍になります。透明度抜群の夜に、これで夏の散光星雲がどこまで見えるかに挑戦しようと思っています。

投稿: カノープス | 2007年6月 7日 (木) 09時41分

いわさん、コメントありがとうございます。
松本式双眼望遠鏡はよく見えるでしょうね。倍率が変えられるのが良いと思います。
観望にはやはり双眼鏡が一番です。
上手く表現できませんが、望遠鏡は片目で見ると、覗いている感覚に対して、両目では宇宙の中に顔を出して眺めているような違いがあると感じています。

投稿: カノープス | 2007年6月 7日 (木) 10時00分

星の友達さん、コメントありがとうございました。
フジノン15センチを持ち込んで乗鞍で見たときの素晴らしさといったら言葉では表現できません。おっしゃるとおりで透明度が全然違いますね。標高が効いているのでしょうね。
ここ、播磨自然高原もかなり暗いところですが、フジノンでは視野全体が明るくなっていることがよくわかります。今年の乗鞍遠征が楽しみです。

投稿: カノープス | 2007年6月 7日 (木) 10時13分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 網状星雲を見る:

» デジタル一眼レフ ランキング [デジタル一眼レフ ランキング]
デジタル一眼レフのレンズって結構コーティングが大事とカメラマンの人に聞いたのでお薦めのコーティング... [続きを読む]

受信: 2007年6月 5日 (火) 05時58分

» 乗鞍岳の思い出 [霞ヶ浦天体観測隊]
 カノープスさんのブログのコメントを読んで乗鞍岳のことを思い出した。  大学受験・進学をきっかけに星を見る習慣は無くなったが天文への興味が同時に消えたわけではなかった。というよりもさらに基礎から宇宙の成り... [続きを読む]

受信: 2007年6月 8日 (金) 06時36分

« 別荘ブーム? | トップページ | 梅雨入り »